生成AI開発ツールを用いる賞金総額約1億5000万円のハッカソン「World's Largest Hackathon」開催中

2025年6月10日

生成AIを用いてフルスタックアプリケーションを開発するツール「Bolt.new」によるアプリケーション開発を競うハッカソン「World's Largest Hackathon」が開催中です(詳しい説明)。

賞金総額は100万ドル超(1ドル145円換算で1億4500万円超)で、1位となる大賞の賞金は1万ドル(同、1450万円)、2位が7万5000ドル(同、1050万円)、3位が5万ドル(同、700万円)など10位までの順位のほか、地域別、分野別など30種類以上の賞が用意されています。

Bolt.newは生成AIによるアプリ開発ツール

Bolt.newは、Webブラウザ上でAIに指示することでフルスタックアプリケーションの開発が行える開発ツールです。

Webブラウザ上にはWebAssemblyを用いたNode.js環境が構築されているため、生成されたWebアプリケーションは、そのままWebブラウザ上に構築されたNode.js環境の上で実行することができます。

また、その開発環境で生じたエラーメッセージなどについても自動的に生成AIが認識するため、人間がエラーメッセージをコピー&ペーストする必要もなく、速やかにエラーへの対処を指示できます。

下記の画面は、Bolt.newの画面です。左ペインで生成AIへの指示と経過が示されており、右メインには生成AIにより生成されたコードが示されています。

bolt.newを試したところ

参加条件と審査基準

ハッカソンへの参加条件は、登録後にBolt.newで新しいアプリケーションを作ること。期間は5月30日から7月1日まで。

審査基準は、以下の4つ。

潜在的インパクト
そのプロジェクトがどのような課題解決に取り組み、どのくらいのインパクトを与えられるか

アイデアの良さ
そのプロジェクトがどれだけユニークやクリエイティブであるか

実装技術の高さ
ソフトウェア開発の品質の高さや、Bolt.newの利点をどれだけ引き出しているか

デザインやUXの品質
デザインやUXが十分に考え抜かれているか

賞金総額は前述のとおり日本円で1億4500万円超となっており、数多くの賞が用意されています。

特にBolt.newは自然言語によるプロンプトを用いてアプリケーション開発が可能となっているため、非プログラマにもチャンスは十分にあるはずです。

主催者はこの、非プログラマでも優れたアプリケーションを開発できるという点をハッカソンによって大きくアピールしたいという意図があるように見受けられます。入賞の狙い目はその辺にあるのではないでしょうか。

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Junichi Niino(jniino)
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